横浜ダンスコレクション2018 オープニングプログラム

「コーヒー」

201822日(金) - 24日(日) @横浜赤レンガ倉庫1号館 3Fホール  ▶Access

2002年に初演を迎え、その後世界各地で上演された
ニブロール初期作品「コーヒー」が、
16年の時を越え、オーディションで選ばれた新しいメンバーと共に、
横浜ダンスコレクション2018のオープニングプログラムとして上演されます!

  
横浜ダンスコレクション2018 website


身体に宿る記憶、記憶を写す身体。

Nibrollのメンバーが17年前に感じた
「いつからコーヒーが飲めるようになったのだろう…」
いつから大人になったのだろう…」
という大人になる曖昧な境界線と
風化しない記憶・身体の記憶を重ね合わせた『コーヒー』が、
新たな作品として語り継がれる。




振付・演出:矢内原 美邦

映像:高橋 啓祐

音楽:加藤由紀

衣装:矢内原充志

出演(五十音順)
上村有紀、鈴木隆司、友野翔太、昇良樹、間瀬奈都美、望月めいり、八木光太郎


舞台監督:竹中 覚  照明:丸山 武彦  音響:牛川 紀政

協力:SKANK/スカンク、studio Nibroll、近畿大学矢内原研究室、SNOW Contemporary、たかぎまゆ、
   岩渕貞太、高橋幸平、伊藤剛、滝之入海、加藤由紀、久野啓太郎
広報協力:株式会社プリコグ
共催:急な坂スタジオ
主催: 横浜赤レンガ倉庫1号館[公益財団法人横浜市芸術文化振興財団]
助成: 平成29年度文化庁国際芸術交流支援事業


 

- TICKET

前売:3,500円 当日:4,000円 U-25:3,000円 高校生以下:1,500円

*全席自由・税込
*U25 /高校生以下 チケットは前売のみ販売/入場時に学生証または身分証をご提示ください
*U-25は公演日時点で満25歳以下が対象です
*未就学児の入場はご遠慮ください

*横浜ダンスコレクション参加作品の2作品はしご券 、5 作品セット券もあります


▶︎チケット予約はコチラから!

2月2日 ( fri ) 19:30〜
2月3日 (sat ) 17:00〜
2月4日 (sun) 17:00〜

TEL:0120-240-540(平日10:00-18:00)

<問い合わせ>
横浜赤レンガ倉庫1号館[公益財団法人横浜市芸術文化振興財団]
TEL:045-211-1515(10:00~18:00)



 

スペシャル企画!「コーヒーでコーヒー」

"go café and coffee roastery"が淹れるスペシャルブレンドコーヒーを公演当日ロビーカフェにて販売します!
ぜひこちらもお楽しみください!豆の販売もあります(数量限定)

「go café and coffee roastery」▶︎website
寫眞家で在り焙煎家の店主が、手廻式直火焙煎機で、暗室で一枚一枚写真を焼く様に丁寧な手仕事で仕上げた珈琲豆を販売しています。現在はweb shopのみですが、パンイチ!(吉祥寺)、nonowa coffee festival & craft beer(東小金井)といったイベントにも参加。只今、実店舗計画中。

 


 

- Coffee History


photo : Yasuyuki Masunaga


<2002年初演時コンセプト>
私たちの日常生活の中で無意識のうちに交差する多くの「曖昧な境界線」について。

いつも私たちは無意識にその境界線を越えている。 その境い目はいつも曖昧。 たとえば、私たちはいつからコーヒーを飲むようになったのだろうか? 多くの大人たちは、ある一定の年齢になるまで子どもにはコーヒーを飲ませないようにしているが、私たちはいつしかその境界線を軽々と越えて、コーヒーを口にする。それはいつだったろうか? 私たちが大人になったのはいつだったろうか? テレビを見れば、遠い外国では戦争が起こっている。ブラウン管の向こうにある戦争と、こちら側にある日常。ビルが崩れていくのを見たとき、その越えがたい明確な境界線が少しずつ曖昧になっていく気がした。そこには境界なんてなくって、あっちとこっちは地続きなんだということをはっきりと感じる。そうしてテレビに映る戦争を見ながら、今日もまた私たちはコーヒーを飲むんだ。こんなふうに、いつしか誰もがどこかでその境界線を越えるんだろう。あれ、いつのまに? 不確かな記憶、忘れ去られた日常、いつかの夢、誰かの悲劇…。ちゃんと一歩。忘れても覚えてる。その線を踏ん付けたこの足は覚えてる。そして今日もまた私たちはコーヒーを。

▶︎桜井圭介氏による2002年初演時の「コーヒー」評


振付:矢内原美邦/映像:高橋啓祐/音楽:加藤由紀、上条聡
照明:滝之入海/ 衣裳:矢内原充志/美術:久野啓太郎/制作:伊藤剛

出演者:
2002〜2003年
たかぎまゆ、石立大介、岩渕貞太、手塚夏子、矢沢誠、関寛之、鶴見未穂子、内田しげ美、藤瀬のりこ、矢内原美邦

2009年
カスヤマリコ、福島彩子、黒田杏菜、高橋幸平、 関寛之、矢内原美邦


"Nibroll Tour 1999 -2003"

<公演履歴>

2002年
3月 「第6回 Next Dance Festival」参加・初演@新宿パークタワー
6月「Fusion Festival」参加 @ドイツ・ベルリン
8月 京都公演 @アートコンプレックス1928
8月 東京公演 @六本木デラックス
8月 長野公演 @上田映劇
11月 「Tokyo Contemporary Dance2002」@Maison de la Culture du Japon a Paris(フランス・パリ)
11月 「Tokyo Contemporary Dance2002」@The Bangkok Playhouse(タイ・バンコク)
11月 「Tokyo Contemporary Dance2002」@The Shriram Centre in New Delhi(インド・デリー)


2003年
1月「Japanese Contemporary Dance Showcase 2003」参加(アメリカ・ニューヨーク)
2月「横浜ダンスコレクション」受賞者公演 @横浜ランドマークタワー
3月「 Yuri Dance Festival」参加(オランダ・ロッテルダム)
4月 「トリプルビル・ショーケースツアー」@tanzhaus nrw(ドイツ・デュッセルドルフ)
6月 「トリプルビル・ショーケースツアー」@Stadthalle Hagen(ドイツ・ハーゲン)
6月 「トリプルビル・ショーケースツアー」@Melkweg (オランダ・アムステルダム)


"2002年当時NHK-BSで紹介されたNibroll"


2009年
1月「Japan Dance Nowツアー」@Yerba Buena Center for the Arts(アメリカ・サンフランシスコ)
2月「Japan Dance Nowツアー」@The Dance Center(アメリカ・シカゴ)
2月「Japan Dance Nowツアー」@Wexner Center for the Art(アメリカ・コロンバス)

 


photo : Yasuyuki Masunaga

 



- Nibroll Profile


"Nibrollプロモーション 2004年 ver."



1997年結成。振付家・矢内原美邦を中心に、映像作家・高橋啓祐、音楽家・SKANK/スカンクなど様々なアーティストとともに舞台作品を発表するダンス・カンパニー。舞台のみならず、美術館でのパフォーマンス、ビジュアル作品の発表などダンスや身体表現の可能性を追求している。東京を主な活動拠点としながら、欧米やアジアなどでも作品を発表し、注目を集めている。

<AWARD>
1998年「エノモトアート賞」受賞(榎本了壱氏特別賞)
2000年「東京千年文化芸術祭」入選
2002年「ランコントル・コレオグラフィック・アンテルナショナル・ドゥ・セーヌ・サン・ドニ(旧バニョレ国際振付賞)ナショナル協議員賞」受賞
2004年「森美術館 MAMコンテポラリー賞トラベル賞」受賞
2009年「日本ダンスフォーラム大賞」受賞

 

- Artist Profile


矢内原 美邦 - Mikuni Yanaihara

振付家、演出家、劇作家。大学で舞踊学を専攻、在学中にNHK賞、特別賞など数々の賞を受賞。97年にニブロールを結成し、主宰を務める。日常の身ぶりをモチーフに現代の空虚さや危うさをドライに提示するその独特の振付けは国内外での評価も高く、身体と真正面から向き合っている数少ない振付家のひとりと言える。ラオコオン・フェスティバル(ハンブルグ)、The Kitchen(ニューヨーク)などの国内外のダンスフェスティバルに招聘され、05年にはソロ活動ミクニヤナイハラプロジェクトを始動し、劇作・演出も手がける。12年『前向き!タイモン』で「第56回岸田國士戯曲賞」受賞。07年「日本ダンスフォーラム賞優秀賞」受賞。12年「横浜市文化芸術奨励賞」受賞など。平成27年度文化庁文化交流使。▶blog ▶twitter

 


高橋 啓祐 - Keisuke Takahashi

映像作家。美術館、ギャラリー、劇場、パブリックスペースなど多様な空間で作品を発表。映像インスタレーション作品とともにパフォーマンスも展開し、身体と映像の関係性を追求している。イタリアや台湾のギャラリーなどでの個展、上海ビエンナーレや瀬戸内国際芸術祭といった国際展への参加をはじめ国内外での制作、発表をおこなっている。また「ニブロール」では設立時より映像ディレクターを務める。05年「第9回文化庁メディア芸術祭」審査委員会推薦優秀作品受賞。05年オーストリア「BIXメディアコンペティション」優秀賞受賞など。▶web site

 


矢内原 充志 - Mitsushi Yanaihara

アートディレクター、ファッションデザイナー。1975年生まれ。桑沢デザイン研究所卒。1997年~2011年までより国際的に活躍するパフォーミング・アートグループ「NIBROLL」にディレクター兼衣装担当として参加。並行して、2002年~2009年「Nibroll about Street」名義で東京コレクションを発表する。東日本大震災を機にこれまでの活動を見直し、2011年からメンズブランド「Mitsushi Yanaihara」を始動。また衣装家として海外を飛び回りながら、国内では様々な企業や地域のブランディングやデザインコンサルティングを行っている。有限会社スタジオニブロールCEO / 桑沢デザイン研究所非常勤講師。 ▶web site

 


 

- Performer

上村 有紀 Kamimura Yuuki

幼少期にクラシックバレエをはじめる。18歳より加藤みや子に師事。日本大学芸術学部演劇学科洋舞コース卒業。同大学大学院芸術学研究科舞台芸術専攻修士課程を修了し澤本徳美賞を受賞。学部生の頃から創作活動を行い、在学中に『前菜』や『黄金色になるまで』を発表。2017年横浜ダンスコレクション コンペティションIIファイナリスト。現在、同級生である久保佳絵と共にダンスユニットVon・noズを結成し活動中。

鈴木 隆司 Suzuki Takashi

玉川大学芸術学部パフォーミング・アーツ学科卒。大学では主にコンテンポラリーダンスを学び、玉川さやか、楠原竜也に師事。その他に和太鼓、日本舞踊を小山正に、クラシックバレエを堀内充に師事。卒業後は川村美紀子、松本武士作品に参加し、現在はIntegrated Dance Company 響-kyo に所属。2017年横浜ダンスコレクション コンペティションIIファイナリスト。自身でもダンス作品を精力的に創作、発表している。

友野 翔太 Tomono Shota

俳優。2016年、演劇集団アラプラスの『かもめ』(A.チェーホフ作)ベトナム公演に参加し、「ベトナム国際実験演劇祭」にて団体として最優秀作品賞を受賞。2017年9月には、同団体で、セルビア・ボスニアヘルツェゴビナ・クロアチアを含む南東欧3か国5都市ツアーを敢行。次回は、2018年3月16~21日、世田谷パブリックシアターにてカンパニーデラシネラの『椿姫/分身』に出演予定。

昇 良樹 Nobori Yoshiki

少年時代に、フランスで生活。2016年、俳優を志し、演技をはじめる。演技トレーナー秦秀明に師事。同年に『私の家族』ワークインプログレス(演出・山口茜)でデビューの後、演劇とともに映画のキャリアをスタート。2017年、矢内原美邦と出会い、ダンスをはじめる。今作品でダンサーデビュー。

間瀬 奈都美 Mase Natsumi

幼少期よりクラシックバレエ、ジャズダンスをはじめ、桐朋学園芸術短期大学芸術科演劇専攻にて演技、ミュージカルを学ぶ。主な出演作に舞台『ザ・デッド・エンド』、『ペール・ギュント』(白井晃演出)、ドラマ『ごめんね青春!』、『山本周五郎人情時代劇 お美津簪』、WEB CM『サッポロビール』などがある。

望月めいり Mochizuki Meiry

幼少期からダンスをはじめ、これまでにホナガヨウコ企画、BABY-Q、かえるP、GRINDER-MAN、So&Co.等の舞台作品や、MV、CM、ドラマ、映画などで活動。off-nibroll 『chocolate』、矢内原美邦ダンス作品『桜の園』、Nibroll『see/saw』に参加。ゆず弾き語りLIVEでは渋家として振付出演。また、役者としての映像出演作が国内外の映画祭で多数上映されている。

八木光太郎 Yagi Kotaro

俳優。伊藤キム代表/フィジカルシアターカンパニーGERO所属。桐朋学園芸術短期大学演劇専攻科卒業。演出家蜷川幸雄、危口統之に師事。文化庁委託事業「平成27年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業」演劇系大学共同制作Vol.3 作/野田秀樹・演出/野上絹代『カノン』にて新進演劇人に選出され出演。また近年はダンス作品の出演も多く、あいちトリエンナーレ2016 Company Didier Théron『LA GRANDE PHRASE』等に参加。

all photos by Keisuke Takahashi