2010年にワークインプログレスとして上演された 本作が、ついに本公演を迎えます!
人は人を殺すけれど、同時に人は人を救いたいと思う。 このふたつのことはきっとつながっている。
今回、矢内原美邦が描くのは、新たな視点からとらえた 生と死をめぐるサスペンスドラマ。 死に向かう人間を救いたい人々の、 記憶と妄想、嫉妬と許し、やさしさと憎悪が錯綜する。 ドライブ感溢れる言葉と身体、 圧倒的な情報量と運動量で進化しつづける 最新作に乞うご期待ください!
矢内原は「生きることも、死ぬことも、もう外の世界に求めなくていい。ここで、この部屋で、物語は始められるのだから」と述べた。観客自身が「今ここ」の出来事に反応し、断片を拾う過程のなかで発話や動作の集積から意識が立ち上がる様を追体験させる矢内原の演劇の時間は「死に向かって生きる」人間の一瞬一瞬の積み重ねの実体化なのだ。それは「ひとつの身体がつみあげる時間の蓄積、記憶感、距離感、365日のあり方みたいなものを表現したい」という彼女のこれからのダンス観とも深く共鳴している。